7月からバイクが2,500円で高速道路乗り放題に

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7月下旬から東京、神奈川、山梨、静岡の一部エリアで高速道路が二輪車のみ2日間2500円で乗り放題になるとのニュースが入ってきました。果たしてこれはお得なのか?今回はこのニュースについてツーリングライダーの目線から考察したいと思います。



概要

国土交通省は30日、自民党二輪車問題対策プロジェクトチームの会合で、ETC搭載の二輪車を対象に7月下旬から、首都圏の高速道路が定額で2日間乗り放題(乗り降り自由)になる料金割引プランを導入する方針を明らかにした。静岡県内は東名高速道沼津インターチェンジ(IC)、新東名高速道長泉沼津ICまでが対象エリアに入る予定。二輪車に特化した高速道路の乗り放題プランは国内初。

 高速道路料金を巡っては、ヤマハ発動機、スズキ、ホンダ、川崎重工業の二輪メーカー4社などが、低迷する国内市場の活性化に向け、軽自動車と同じ区分になっている二輪車料金を区別して引き下げるよう求めている。国交省は「料金を独立化するとなれば費用と時間がかかる。すぐにできることから始める」(高速道路課)とプランを提案した。ツーリング需要を喚起し、地域活性化にもつなげる狙い。

 期間は今秋までの予定。首都圏の高速道路網を「東名・中央」など4エリアに区分したプラン案を設定。いずれも通常のETC料金では往復で5千円前後かかるが、2500円で2日間乗り放題にする。沼津ICなどは富士山や伊豆、箱根へのツーリング需要を見込んだ。
 プラン利用には事前のネット予約が必要。利用者アンケートでプランの需要喚起効果を検証し、他地域でのプラン導入も検討する。

<以上5月31日付静岡新聞より引用>
出展:http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/365064.html






東京、神奈川、山梨、静岡一部エリアの東名・中央高速のみ

今回の高速道路乗り放題プランですが、まず注意しないといけないのが首都圏一部エリアのみ対象であるということ。


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出展:http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/365064.html


東京・神奈川から箱根や富士山周辺へツーリングするライダー向けですね。

首都高や横横道路等は今回の対象には入ってないので注意が必要。





二日間乗り放題2500円はお得か?

次に、二日間乗り放題2500円は果たしてお得なのかという点について。

試しに東京から箱根までの二輪の高速料金を調べてみた所、休日割引が適用されて片道1,490円だったので、往復で約500円お得。更に乗り降り自由というところもポイントなので、今回の乗り放題プランはツーリングでは間違いなくお得になりそう。


ただし今回は期間限定の社会実験的な意味合いが強く、利用には事前にネット予約が必要かつETC取り付け車両限定で、利用するライダーは限られそうですね。ツーリング需要を喚起し、地域活性化にもつなげる狙いとのことですが、今回のプラン内容ではそれほど効果は期待できないのではと思います。





最後に

というけで、今回国内初の二輪高速乗り放題プランができたわけですが、最近バイク販売不振に関するニュースが騒がれるようになって、ようやく国交省も重い腰を上げたということが背景にはあるのではないかと思います。

今回は二輪高速料金値下げではなく、あくまで期間限定の乗り放題プランなので、早いとこ軽自動車と同じという不可解な二輪高速料金を引き下げてくれよというのがライダーの総意だと思いますが、まあ何はともあれ二輪高速料金改定に向けてようやく一歩動き出したと前向きに捉えたいところ。本当にようやくですけどね。




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