
このブログは、セローで日本を旅して感じたバイク旅の魅力を伝えたい、ということが原点ですが、バイクや自転車で旅をすると、良いことばかりではなく様々なドラブルや怖い経験をすることもあります。実際旅した人の話を聞くとやはり皆さんも怖い経験もされている様ですね。
今回は、私がバイク旅で経験した自然や動物にまつわる恐怖体験ワースト5を紹介します。
第5位 福島県 東北道で竜巻発生

これは東北ツーリング初日の時のこと。
那須高原でゲリラ豪雨に遭い、雨宿りしてやりすごしてから、雨雲から逃げるように東北道で仙台へ北上していた時のこと。
再び雨が降り出してふと東の空を見ると、なんと地上から天空に伸びる一筋の竜巻が!
幸い進行方向からは離れていましたが、もし進路方向に出現したらと考えると、高速道路は逃げ場が少ないのでゾッとしますね。
第4位 高知県 テントの中に巨大ムカデ

夏季のツーリングでは虫との接触は避けられません。スズメバチに追っかけまわされたりは日常茶飯事ですが、中でも怖かったのがこの巨大ムカデ事件。
高地の桂浜近くのキャンプ場に泊まり、翌朝起床後日の出を見に行ってテントに戻ると、そこには今まで見たこともない20cm近くある巨大ムカデが!
南国の虫はデカいと聞いてましたが、初めて南国の洗礼を受けた瞬間でしたね。
それ以来テントを離れる際は必ずジッパーを締めるようになったのは言うまでもありません・・。
第3位 北海道 知床林道でヒグマと鉢合わせ
これも一昨年ですが初めて北海道ツーリングに行った時のこと。
朝から知床林道を走り、カムイワッカ湯の滝の駐車場へ到着すると、なんとそこにはヒグマが!
丁度標識に隠れる位置に居たのでお互い気付くのが遅れ、10メートル程の距離で鉢合わせのような状態に。
すぐさまUターン体制に入ると、幸い排気音に驚いたヒグマは一目散に森のなかへ逃げて行きました。
今思うと「へ?」といった表情でこちらを見つめる子熊はかわいかったですが、その時はもう放心状態でしたね。
北海道ツーリングに行く前は、ヒグマが見れたらラッキーだと思ってましたが、いざ熊に遭遇すると人間どうなるかというと、熊と遭遇したという現実がすぐには信じられないんですね。一瞬大型犬かと思いましたよ。
その時の一部始終はGOPROが捉えていました。
わかりづらいので全画面にしてHD画質での視聴をおすすめします。
ちなみに地元の漁師さんの話によると、霧の出た朝に熊は出やすいそうです。
この時はまさにそうでした。
知床にバイクで行くなら、晴れた昼間をおすすめします。
第2位 高知県 巨大鹿とあわや衝突

ヒグマを抑えての2位は鹿!
これは高知県で四国カルストから四万十川へ向けて山中の国道を走っていた時のこと。
道路脇に立派な角の生えた巨大な鹿の像が見えたんです。
あれ?なんでこんなところに鹿の像なんかがあるんだろうと思ったんですが、近づくとその鹿と目が合い、それは本物の鹿だと気づいた瞬間、その鹿がいきなり道路に飛び出してきて、あわや衝突寸前というところで鹿は引き返して逃げて行きました。
もう心臓が止まるというか、飛び出るかと思いましたね。
その場所は四国の山の中とはいえ、二車線の立派な国道で、道の駅なんかもあるひとけのある場所だったので、まさかこんなところにこんな巨大な鹿がいるわけがないという先入観から、最初は本物の鹿ではなく作り物だと思い込んでしまいました。
写真は北海道のエゾシカですが、本州でよく見るのはニホンジカのメスで、オスはめったにお目にかかれません。この時初めてニホンジカのオスを見たのですが、今まで見てきたメスとは比べ物にならないくらい大きかったです。
角を含めたら体長2メートル近くはありましたので、おそらく国内最大級の個体であろうと思われます。
ちなみにこちらは実際にオフロードバイクと鹿が衝突した時の映像
映像をみれば分かる通り、鹿という生き物はパニックになって自分から道路に飛び出してくることがあります。
小さな雌鹿でもこの衝撃ですから、もし雄鹿と衝突したらひとたまりもありませんね。
近年日本ではハンター不足もあり鹿の増加が問題になっているようですので充分注意が必要です。
第1位 長崎県 雲仙仁田峠 暴風で八方塞がり
ヒグマや巨大鹿を抑えての1位は、雲仙市仁田峠での恐怖体験。
こちらは一部始終をGOPROで捉えていましたので、百聞は一見にしかず、動画を御覧ください。
これはですね、この時沖縄付近に停滞していた台風の影響による暴風と、仁田峠循環道路の、全国的にも珍しい1000m級の一方通行の峠道という要因が合わさっての恐怖体験でした。今まで生きてきてパニック状態になりかけたのはこの時だけです。
というわけで、今回はツーリング・バイク旅での恐怖体験ワースト5自然・動物編の紹介でした。
いや~こうして振り返ると色々あったなあと思いますね。
この他にも色々と怖い思いはしてますが、恐怖度で言ったら1位の仁田峠はダントツです。
旅は好奇心を掻き立てられ、好奇心を満たすものだと思ってますが、自制することも大事だと痛感しました。
人間、大自然を前にしたら実にチッポケなものです。
まあそれでもこんな危険で怖い思いをしても、その後もあちこちツーリングに行ってるわけですから、バイク旅って本当に素晴らしいものなんですよねえ。